ゆじろべえの「アメリカ大学院留学のためのTOEFL iBT対策」シリーズへようこそ!
シリーズ第3弾の「TOEFL iBT Readingセクション編」は全8回にわたってReadingセクションの基本情報・設問パターン・タイムマネジメント方法などをお伝えします
Readingセクション編#3では、設問パターンの1つ「Inference and Rhetorical Purpose」にスポットライトを当て、
- Inference and Rhetorical Purposeってどんな問題?
- Inference and Rhetorical Purposeの対策方法ってある?
という人のために、TOEFL iBT Readingセクションの「Inference and Rhetorical Purposeの詳細と対策」を実際にTOEFL iBTスコアを使ってアメリカ大学院へ留学してPhDとMPHを取得したゆじろべえが解説します
TOEFL iBT目標スコアを獲得するために、「Inference and Rhetorical Purpose」についてしっかりと理解していきましょう!
Inference and Rhetorical Purposeの特徴
「Inference」設問と「Rhetorical Purpose」設問はパラグラフ中の文章から「推察」される解答選択肢を選ぶという共通点を持っています
それぞれの特徴・設問の見分け方・対策方法が違うので、個別に確認していきましょう
Inferenceの特徴
「Inference」設問はパラグラフ中に直接記載されてはいないがパラグラフ全体から推察される”アイディア”を解答選択肢から選択する問題です
例えばパラグラフにこのような文章が書いてあったとします
Yujirobe likes what Piyo hates.
Piyo hates an apple.
2つの文章を別々に読むと、Yujirobeが好きなものの具体名は直接記載されていません
しかし、2つの文章を一緒に読むと、Yujirobeが好きなものが”an apple”だと推察することができますよね
このようにパラグラフ中に直接的表現はないが、パラグラフ全体を読んだ時に推察される内容を解答選択肢から選択する問題が「Inference」設問です
解答選択肢は全部で4つあります
正解の解答選択肢はパラグラフから推察される内容を示している選択肢になります
残り3つの解答選択肢はパラグラフからは推察されない・偏っている・言い過ぎている内容を示している選択肢になります
Rhetorical Purposeの特徴
「Rhetorical Purpose」設問はパラグラフ中の文章・単語・イディオムにスポットライトを当て、「なぜ作者は”その文章・単語・イディオム”について記載・議論したのか」を推察する問題です
「Inference」設問と同様に、「なぜ」の部分はパラグラフ内に直接記載されておらず、パラグラフ全体(特に焦点を当てている文章・単語・イディオムの前後に記載されている文章)から推察します
解答選択肢は全部で4つあります
正解の解答選択肢はパラグラフから推察される内容を示している選択肢になります
残り3つの解答選択肢はパラグラフからは推察されない・間違っている内容を示している選択肢になります
Inference and Rhetorical Purposeの見分け方
TOEFL iBT Readingセクションは設問パターン毎に解答方法が異なります
そのため、「いかに早く設問パターンを見極めるか」が制限時間内に全ての設問を解答して高得点を取るための鍵となります
Inferenceの見分け方
「Inference」設問を見分けるには、設問内から次のキーワードを探しましょう
- Which of the following can be inferred from paragraph X about XXX
- The author of the paragraph implies that XXX
- Paragraph X suggests which of the following about XXX
設問に”infer” “imply” “suggest”などの単語が入っていれば「Inference」設問であると判断しましょう
「Inference」の例題はこちら
Reference: ETS – TOEFL TestReady
上の例題を見ると、設問中に「inferred」と書いてありますね
これが「Inference」設問のサインです!
4つの解答選択肢のうち、1つだけParagraph3から推察される「Cuicuiloco prior to 200 B.C.」の内容を示している選択肢となりますので、その解答選択肢を選ぶと正解になります
残り3つの解答選択肢はParagraph3からは推察することのできない内容ですのでご注意を!
Rhetorical Purposeの見分け方
「Rhetorical Purpose」設問を見分けるには、設問内から次のキーセンテンスを探しましょう
- Why does the author mention X?
- The author mention X in order to
設問に”the author (mentions/discusses/states/describes) …”の単語が入っていれば「Rhetorical Purpose」設問であると判断しましょう
「Rhetorical Purpose」の例題はこちら
Reference: ETS – TOEFL TestReady
上の例題を見ると、設問中に「the author discusses … 」と書いてありますね
これが「Rhetorical Purpose」のサインです!
4つの解答選択肢のうち、1つだけParagraph6から推察される「the thriving obsidian operation」を議論した目的を示している選択肢となりますので、その解答選択肢を選ぶと正解になります
残り3つの解答選択肢はParagraph6からは推察されない・間違っている内容ですのでご注意を!
Inference and Rhetorical Purposeの対策方法
Inference and Rhetorical Purposeの対策方法は次の4つです
- 不正解だと思う解答選択肢から削除しよう
- 「Inference」設問はパラグラフ中の各文章を繋げるイメージを持って対応しよう
- 「Rhetorical Purpose」設問は解答選択肢を確認する前に正解を想定しよう
- 「Rhetorical Purpose」設問は重要な単語をマスターしよう
1つずつ確認していきましょう
不正解だと思う解答選択肢から削除しよう
「Inference」設問や「Rhetorical Purpose」設問に対しては消去法を最大限に利用して、「不正解だと思う解答選択肢から削除」していきましょう
設問内容をしっかりと理解したら、解答選択肢を上から順番に精査していきます
解答選択肢の内容が該当するパラグラフからは読み取れない・推察できないと思ったら、その解答選択肢は候補からどんどん削除しましょう
4つの解答選択肢を精査した後に2つ以上の解答選択肢が削除できず残ってしまったら、ご自身の直感を信じ「Best Answer」だと思う選択肢を選び、次の設問へ移りましょう
1問に時間を掛け過ぎてしまうとReadingセクション内の残りの設問を解答する時間がなくなってしまいますし、Readingセクションの失敗は後続セクションにメンタル的な影響が出てしまうかもしれません
Readingセクションはいつでも前問に戻れることができるので、1つの解答選択肢を選びきれなくてもご自身の直感を信じて選んだ「Best Answer」を選んで次の設問へ移り、残り全問を解いた後に時間が残っていたらその設問に戻って考え直しましょう
「Inference」設問はパラグラフ中の各文章を繋げるイメージを持って対応しよう
「Inference」設問を難しいと感じる理由の1つは、正解がパラグラフ中の文章に直接記載されておらず、パラグラフ内の文章から推察しなければならないからです
そのため、文章を細切れにして理解しても「Inference」設問で正解に辿り着くことはできません
「Inference」設問を解答する際は、短期記憶をフル回転させて、文章と文章を繋げるイメージを持ってパラグラフを読んでいきましょう
ノートテイキングをうまく活用して各文章のアイディアを数単語程度で速く短く書き出してみると、文章と文章の繋がりが見えてきやすいです
「Rhetorical Purpose」設問は解答選択肢を確認する前に正解を想定しよう
「Rhetorical Purpose」設問を解答する際には必ず自分の頭の中で「正しい解答」を想定してから解答選択肢を1つずつ確認するようにしましょう
不正解の解答選択肢はTOEFL iBT受験者をうまく騙すために巧妙に作られているため、一見すると正解の解答選択肢であるかのように思えてきます
このようなトリックに騙されないためにも、次の3Stepsで正しい解答選択肢を導き出しましょう
Step 1:設問文をよく理解し、パラグラフ全体(特に焦点を当てている文章・単語・イディオムの前後に記載されている文章)を読む
Step 2:パラグラフ内から答えのヒントになりそうな部分を見つけ、解答選択肢を見る前に自分の頭の中で「正しい解答選択」を想定する
Step 3:解答選択肢の中から、想定した「正しい解答選択」と近い解答選択肢を選ぶ
「正しい解答」を予め想定してから解答選択肢を選ぶことで、正解率がぐっとあがりますよ
「Rhetorical Purpose」設問は重要な単語をマスターしよう
「Rhetorical Purpose」設問を解答する際に重要なのは「各解答選択肢の最初の数単語」です
解答選択肢の最初の数単語はどれも特徴的なため、この部分だけで正解を特定することができます
解答選択肢の最初の数単語を確実に理解するために、頻出する次の7つの単語の意味をマスターしましょう
- To illustrate
- To explain
- To contrast
- To refute
- To note
- To provide
- To support
まとめ:制限時間に注意を
「Inference」設問と「Rhetorical Purpose」設問は、他の設問パターンと比較して、とても難しく、何度もパラグラフを確認しがちなため時間を浪費しがちです
Readingセクションの全設問に自信を持って解答するためにも、タイムマネジメントをしっかりと行いましょう
アメリカ大学院への留学を目指して、ゆじろべえと一緒にTOEFL iBT対策を進めていきましょう!
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